傘の大きさ

私は雨が嫌いです。

ジメジメした気候も、濡れてしまうことも、全部嫌いです。

農家や干ばつ地域など雨が必要な地域が必要なこともわかりますが、少なくとも都市部に雨が必要な理由は一つも見当たりません。

早く外殻で覆うか、地下で完結した都市が欲しいものです。

 

雨が嫌いな理由の一つにいくら傘をさしても足下が濡れてしまうことがあります。

大きめの傘を買いますが、それでも足下は濡れてしまいます。

そこで、どれくらいの大きさがあれば理論的に足下が濡れないか考えてみることにしました。

 

かなりモデルを簡略化するとして、高さ2m、半径r[m]の位置に傘の先端があり、雨粒が落下する速度は10m/s、風は5m/sで吹いており、雨粒は十分軽く、風と同じ速度で水平方向に移動するとします。

1m/sで歩いたときに傘の中心まで雨粒が届かない傘の半径rを求めてみましょう。

雨が2mの高さから地面に到達するまでの時間は2/10=0.2sです。

0.2sの間に傘を持っている人が移動する距離は0.2×1=0.2mで、

雨粒はその間に0.2×5=1m移動します。

 

よって、傘の半径が1.2m以上あれば傘の中心まで雨粒が到達しないことがわかります。

よくコンビニなどで売っている「65cmの傘」というのは親骨の長さが65cmなのであって、中心から先端までの実質半径は50-60cm程度になります。

つまり、濡れないためにはその倍以上の大きさが必要ということですね。

 

実際には、足は中心から離れていますし、人の足も等速運動しているわけではないですし、風上に傘の先端を向けるなど工夫をするため、このモデルとは異なるでしょうが、現実的には大きい傘を買っても、足下が濡れてしまうことは確定的に明らかです。

雨の日は、みなさん家に引きこもりましょう。